Kayo Nomura × The Toronto Ink Company
「 Let's Draw 」
~ 五感を使って絵を描くワークショップ ~
(写真は野村佳代さんご本人)
今回MatoYaでは初の試みとなるワークショップを開催しましたので、その様子をご紹介していきたいと思います。
五感を使って絵を描くワークショップって何?と思われるかもしれませんが、内容は至ってシンプルです。好きな色を使って好きなように描く、それだけです。
ただ普段絵を描かない人にそれを言っても難しいので、野村さんが様々なお題を用意してくれていました。
最初に行ったのが、インクや様々な技法を試すために、2人又は3人で1組になって絵を描くセッションペインティングです。
上の写真はその時の様子で、最初はお互い遠慮がちに描いているのですが、徐々に大胆になっていく様子が外から見ていて個人的に楽しかったです。
なによりこのセッションの良いところは、ペアの人が自分では思いつかない色使いや描き方をする事によって思わぬ発見があることです。
それらの偶発性を可能にするのが、今回のWS中にメインで使用したToronto Ink Comanyのインクです。(下の写真)
草木や鉱物から作られるトロントのインクは、他のインクと混ぜる事で液体が分離するものや、思わぬ色合いに変化したりします。
3人組グループのセッション完成作品 ↓
紫色で大胆に描く人もいれば、繊細な色使いをする人も。さらにそれを巧みな技法で混ぜ合わせるといった見事なセッションです。
皆さんこちらの作品もカッティングして分けて持ち帰ったりしていました。
ある程度セッションで慣らした後は、MatoYaで用意したモントリオールのコットンペーパーにそれぞれ描いていきます。
(カナダ繋がりというのが個人的に気に入ってます笑)
いきなり本番に入る前に、野村さんが五感をテーマにしたお題をそれぞれに渡していきます。
これらのお題をもとに、それぞれ自分と向き合いながら作品を描いていきます。
ここからは真剣勝負という感じで、皆さん黙々と作品作りをしていらっしゃいました。
そして完成したそれぞれの作品がこちらです。
抽象画というとボヤッとしていて、描く方も見る方も難しく考えがちですが、お題があるとは言え皆さんそれぞれ自由に描いていて、本当に個性豊かな作品ばかりです。
今回のWSを通して感じだ事は、絵を描くというのは楽しいということ!
もともとWSを開催した理由は、Toronto Inkの面白さを知ってもらいたいという思いでしたが、満足して帰っていく参加者の顔を見て、みんな絵を描くのが好きだったんだなんだなぁと。
絵を描くのが好きでも、描くきっかけや機会がない人が多いのかもしれないですね。
そういう意味でも抽象画というのは上手い下手の正解がないので、素直に自分の作品を受け入れることが出来るんだと思うんです。
お世辞で「上手いですね!」とか褒め合うのは嫌ですしね。笑
でも今回の皆さんの作品はお世辞なしで全部好きでした!
本当に今回参加してくださった皆さまには感謝です。ありがとうございました!
第二回も開催出来るように頑張ります!
最後に、今回の素晴らしい写真や動画を撮ってくださったのは、C-DOTS DESIGN PROJECTの村松さんです。
ホームページの制作や様々なデザイン、企画、そして今回のような質の高い写真を提供しています。
村松さん本当にありがとうございました!