2020/09/25 19:01
鹿児島県鹿児島市で作陶される野口悦士さんの工房へ伺ってきました。
九州は作家に会いに何度か行ったことがありましたが、陶芸家に会いに行くのは初めてだったのでとても楽しみにしていました。
野口さんは鹿児島以外にもデンマークやイタリアなどで活動されたおり、私が初めて見て虜になった作品はデンマークで作られた作品でした。野口さんは、それぞれの土地特有の土や焼成方法などを自身の制作に取り込むことで作品の可能性を広げています。国を超えてまで探求してしまう行動力と好奇心はさすがだなと思いつつ、そういう所も含めてやっぱり野口さんの器が好きです...
家に案内していただくと作り溜めていたという作品がズラリ。かっこいいモノばかりでテンションが上がります。
写真の緑色の作品たちは緑青と呼ばれるモノ。なんと5回も焼成しているそうで、ざらっとした質感と深い緑がたまりません...
海外でも活動する野口さんですが、中でも衝撃を受けたのがデンマークのKW wurtzというスタジオでの制作方法だったようです。これまで培ってきた陶芸の知識とは違い、限られた土と釉薬の組み合わせと焼き方を工夫するだけで可能性が一気に広がったと言います。
そんな経験を活かしながら現在作っているのが上の写真の作品たちです。絶妙なグレーと質感に完全に虜です。本当にかっこいい。
コロナの影響で現在はデンマークで制作する作品が見られないですが、今後の楽しみにしようと思います。