工房訪問 / 金工作家 金工天国
先日、名古屋を拠点に活動する金工天国の福岡さんの工房へ伺ってきました。
金工天国は当店では栓抜きや箸置きのお取扱いがありますが、実はジュエリーを軸に活動されており、中でもオーダーメイドの結婚指輪に力を入れています。
↑作業台。ジュエリー作家の工房は初めて訪れましたが、コンパクトで無駄のないスペースです。
せっかくだからと作業工程を少し見せていただきました。
↑作品になる前の小さな地金を取り出す。
それをハンマーで軽く叩いて伸ばし、
ローラーでさらに伸ばします。
ローラーで伸ばしてカチカチになった金属をバーナーで炙り、柔らかくします。
↑またローラーで伸ばします。
↑伸ばした金属を捻っています。
こちらは私も体験させて頂いたのですが、捻る感触がとても気持ちいいんです…
捻るデザインは、金工天国では定番の作品となります。
↑こちらはブラスト加工をする福岡さん。MATOYAでも取扱いのあるステンレスの箸置きは、この機械で細かい傷を付けることによりマット仕上げになります。
私が福岡さんの作品が好きな理由として、削ぎ落とされながらも特徴のあるデザインもそうですが、特にモノに対する姿勢に惹かれます。
福岡さんとお話すると必ず家族の話になるんです。今自分の家族に必要なモノは何か？という視点から制作に入り、無駄なモノは一切作りません。作品も家族と同じで一生寄り添っていく事を想定しているのです。
こんなお話を聞いていると結婚指輪を作る理由にも納得ですが、今後は工房でお客さんの要望を聞きながら隣で宿泊できる施設も作りたいそう。作品に対しての責任感が人一倍強いからこその発想に、販売者としての責任もひしひしと感じております...
↓結婚指輪のためのケースを真鍮で一から制作しています。
↑サンドブラストの機械の一部。カッコ良かったのでパシャリ...
金工天国 HP
https://www.amakuni.net
