YOSHIO SAKAI
「 abnormal 」
11.21 (sat) - 11.30 (mon)
11月21日より、福井県でろくろ舎として活動する酒井義夫さん個人名義での初個展を開催致します!
今展では木材の表情の多様性を感じて頂くために、あえて2種類の形に限定してお椀を並べます。
お椀にはスポルテッド材と呼ばれる黒く筋状に広がった模様の木材を用いており、樹木の隙間に入り込んだ雨水や細菌などが繁殖する事で現れる模様は、一つ一つ自然の造形美を感じさせられます。
また、写真のお椀は荒型と呼ばれるお椀になる前段階の姿なので、ここから2種類のお椀へと形を削っていく予定です。
どんな形になるかは個展まで楽しみにお待ち下さい!
↑ 福井県の山にて撮影。自然美。
今展は夏頃に酒井さんから個人名義で木目に着目したマニアックな展示をしたいと相談を受けたことから始まりました。
今回お椀に使用するスポルテッドの入った荒型は、もともと学生などがロクロ挽きを練習するための不良品扱いの材料で、価値を再定義するというテーマも掲げています。
樹木には様々な種類や年代のものがあり、今回は普段良しとされない樹木に注目してみたいと思います。
DM撮影では酒井さんと福井県の山へ登山しながら様々な木々の木目を堪能してきました。
長い年月を経て形成される形や表情に二人で興奮気味に観察しながら、今展の木目を感じる展示に更なる期待感を募らせます。
酒井さんが個人名義で個展するにあたり、作家としてデビューするように思う方もいると思いますが、少し違うようです。
あくまでも職人として作品を作り、自身の作為は介入せず自然美を見せる。どちらかと言えばデザイナー、又はプロデューサーに近いと酒井さんは言います。この辺りの話は個展初日に行う酒井さんのトークセッションでさらに掘り下げようと思います。
上の写真はろくろ舎の事務所ですが、私はここに酒井さんの考えの面白さが詰まっていると思います。
並んでいるのは通称「ゴミ」と酒井さんが呼んでいるもの。確かに興味がない人からしたらそうなのかもしれないが、私が初めてここに訪れたとき酒井さんのモノの見立てに衝撃を受けました。
今回は個人名義での展示なので、そんな酒井さんのアイディアソースとも呼べるモノたちを同時に展示させたら面白いと思い、MATOYAに並べさせて頂く事になりました。
ぜひお椀の展示と共にお楽しみ下さい。
YOSHIO SAKAI EXHIBITION
「abnormal」
期間 / 11.21 (sat) - 11.30 (mon)
定休 / 水曜日
時間 / 11:00 - 18:00
在廊日 / 21(sat) , 22(sun)
※ ご来場のお客様へ
店内ではコロナウイルス対策のため
店主はマスクの着用、手すりやドアノブの定期的な消毒、換気を行っております。
つきましては、ご来店いただくお客様にもマスクのご着用、出入り口での消毒のご協力をお願いしております。
状況に応じて入場制限を設けさせていただく場合もございますので、ご理解いただけましたら幸いです。