今週末8月6日からrofmiaによる「Nora Fabric」の展示を開催致します。
Noraとは
「Nora」はかつて日本の農林漁村の人々の仕事と暮らしを支えた野良着をもとに作られています。
生地は私たちの故郷である三河木綿を使い、岐阜県美濃市産の美濃和紙を横糸に使いました。空気を含みながら織られた生地は不規則で立体的な手触りになり、深みのある柄が浮かび上がります。
木々の間を吹き抜ける風、野原に生い茂る草木に想いを馳せながら、先人の知恵と美意識を現代の暮らしの中で感じていただければと願っています。
- rofmia HPより抜粋 -
三河木綿は岡崎を含む愛知県三河地方で織られた綿布のことを言いますが、Nora Fabricはその中心でもある蒲郡市で織られており、今展ではNoraに加え、MATOYAオリジナルの生地でストールやランチョンマットなども展示販売いたします。
工房が蒲郡市ということもあり実際に足繁く通いながら生地を製作していただいたので、その様子をご紹介していきます。
↑ 多色絣糸 様々な色に染められていて色彩豊かです。
↑ シャトル 横糸の色を変えるときは毎回このシャトルを組み替えます。
私が工房に初めて伺った時に目を奪われたのは多色絣糸などの色彩豊かな糸たちでした。 工房の代表小田ご夫妻は、一般的な三河木綿は縦縞や同じ配色ばかりで安価で良い物ではあるが、自分たちの性に合わなくて時代と逆行する形で古いドビー織機をメインに今の工房を立ち上げたといいます。 小田さんのお話を聞いていると私が普段話している作家たちと何ら変わりない感じで、機械を使っているのにその手作業の多さに驚きました。
今回MATOYAのオリジナル生地として、建築などでよく使用する水糸を横糸に織り込んでいただきましたが、織り込む度に機械を止めて手作業で編み込んでいきます。ただでさえ横糸の色を変えるときに機械を止めてからシャトルを変えるので、大変な手間がかかっています。
↑ 解けないように結ぶ
↑ 機械を止めて水糸を直接織り込みます
↑ 代表の小田順子さん
三河木綿というと縦縞模様などの伝統的なイメージを思い浮かべますが、今回Nora Fabricを通してそのイメージは完全に払拭されました。
rofmiaは和紙を使って古来からの技法を応用しながらも革新的な提案をしていますが、小田さんの持つ色彩感覚がそれを実現させているように思います。今回のMATOYAオリジナル生地も豊かな色彩感覚を持つ小田さんならではの生地で、一点一点が異なる柄のランチョンマットが仕上がりました。
ぜひこの機会に色彩豊かな生地を堪能していただきたいです!
↑ ランチョンマット
- rofmia Nora EXHIBITION -
8.6 sat —— 8.14 sun
デザイナー在廊|8.6、7、14
- ACCESS -
愛知県岡崎市松本町1丁目107松本107ビル2F
OPEN 11:00 — 18:00
CLOSE 水曜日(8/10)
お車でお越しの方
※ 駐車場はコインパーキングをご利用ください。
・りぶら東駐車場1
・りぶら東駐車場2
(いずれも店舗まで徒歩約5分)
電車でお越しの方
・名鉄 東岡崎駅から徒歩約20分
・名鉄 岡崎公園前駅から徒歩約19分
・愛知環状鉄道 中岡崎駅から徒歩約19分